4月中の小野塾の対応について

小野塾では添削指導を中心に、映像授業を配信することでその補足を行います。

 

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、大手予備校や塾ではオンラインでの授業で対応するというのが主流になっていますが、当塾では以下の点で添削指導の方にメリットがあると判断します。

 

 

オンライン授業はライブ授業に勝ることはない
確かにオンライン授業は有名講師の授業が受けられる、自分の好きな時間に受講することができるという独自のメリットがあります。しかし、オンライン授業がライブ授業よりもクオリティーが高くなるということはありません。ライブ授業と全く同じ授業をしたとしても直接受けるのと画面越しで受けるのとでは伝わるものが違います。例えば野球の試合や有名アーティストのコンサートでもテレビで見るのと直接見るのとでは全く印象が違うはずです。
また、現在のような休校期間中はオンライン授業の後者のメリットはデメリットになります。「いつでも受けれる」という感覚が「そのうち受ければいい」という感覚につながり、先延ばしにするうちにそのうち受講しなくなる生徒が出てくるのは明白です。
ここで当塾がオンライン授業を選択するというのは普段の劣化版の授業を提供するということに他なりません。当塾ではそのような「普通」の選択をするつもりはありません。

 

 

発想の転換をし、「普段はできないこと」をする

「発想の転換」や「ものの見方を変える」というのは私が授業中によく口にする言葉です。勉強することのとても大きな意義の一つに「一つのものごとをさまざまな視点から考えれるようになる」ということがあると思います。当塾の授業では最も重視していることとさえ言えます(英語の前置詞の話などがその筆頭です)。

少し話は脱線しますが、例えば「受験」ということに関しても、「嫌だ」、「面倒くさい」、「やりたくない」と思うのが普通の感覚です。その感覚では「やらされているだけ」になります。しかし、ここで発想を換えてみるのはどうでしょう。仮に受験勉強をした自分と受験勉強をしていない自分を比べてみたとします。どちらが人として成長しているでしょうか。確かに受験をする方が辛いに決まっていますが、受験を経験することで学力はもちろん、ものの考え方、忍耐力、問題解決力等さまざまな能力が身につくはずです。当塾では「受験」は「やりたくないのにやらされるもの」ではなく、人として成長する機会として「利用するもの」です。

当塾では「普段の授業となるべく変わらない授業をするにはどうするか」という考えから導かれるオンライン授業(通常授業の劣化版)を実施するのではなく、「メリットが異なる」添削指導を中心に行います。添削指導のメリットは一人一人の答案を隈なくチェックすることができ、個別の改善策を提示することができる点です。普段の授業ではなかなかそこまで目が行き届かないものですが、授業のないこの時期だからこそできることだと考えます。

 

 

休校期間中に最も必要なことをサポートする
休校期間中に最も必要なことは「いかに時間を有効に活用するか」ということです。学習面でそれを達成するためには、ある程度の強制力は必要です(少なくとも私自身は普段仕事をする上で「締め切り効果」のようなものは強く実感しています)。オンライン授業ではこの点で非常に不安が残ります。
さらに、オンライン授業では「授業を受講している以外の時間」をサポートすることはできません。この期間中に必要なのは1～2時間の勉強をサポートする時間ではなく、それ以外の時間まで管理できるようなシステムだと考えます。当塾では、添削指導という形式を通じて、トータルの学習時間をサポートします。

 

 

短いスパンの提出期限を設けることで効用を最大化
各高校からも課題が出ていますが、マイナス点は「『休校期間中』にやるべきこと」というように期限が長い(約1ヶ月先)ことです。これでは最初の数週間は時間を棒に振ってしまう可能性があります。
当塾では「3日後」までにというように短い期間で区切ることにより、学習の習慣化をサポートします。

 

 

対面での提出を推奨することでコミュニケーションを図る

添削の対象となる課題については添付ファイルの形式で各ご家庭に届けます。ですが、提出の際は、なるべく塾まで足を運んでいただくことを推奨します。完全に一方通行のオンライン授業よりもコミュニケーション(質問対応)の機会を設けることができるからです。

なお、ご自宅でのプリントが難しい場合は塾までお越しいただければ紙でお渡しすることやご自宅が遠い方は郵送による対応も可能です。

 

 
もちろん、文字による添削のみでは伝わりにくいところもあるかと思いますので、その点は映像による授業を配信することで添削指導のマイナス点を補完する所存です。
率直に申し上げると、映像授業と添削指導で塾側の負担が大きいのは圧倒的に添削指導です。それが他の塾が添削指導に踏み切れない理由の一つかもしれません。ですが、当塾ではこの不慮の事態に対し、なるべく影響を抑えようとするのではなく、マイナスをプラスに変える努力をします。添削課題を着実にこなしていただければ本来のカリキュラムよりも早いペースで学習が進むようにプランニングします。

具体的な課題については明日以降順次お知らせします。