休校期間の当塾の対応について

表題の件、当塾では学年に応じて以下のような対応をとることに決定しました。
①高校1・2年生
対面授業を実施します。
また、本来の予定ですと当該期間中の塾の授業は英数各3時間の予定でしたが、約6時間に時間を拡張して実施します。
なお、授業時間拡張に伴い9月の授業料が変更になることはありません。

②高校3年生
対面授業を実施します。
授業時間については当初の予定通りの授業時間で実施します。授業料の変更もございません。
【1年生について】
休校期間中、通常時と同じモチベーションを保って勉強ができる子はほぼ皆無といえます。昨年4月～5月は当塾でもオンライン授業での対応をとりましたが、定着度は対面授業に比べて目に見えて低く、オンライン授業で対面授業と全く同じ効果を得るのは不可能と身をもって感じています(理由は明らかで、オンライン授業だとどうしても解説を聞く前の「自分の頭で考える」という姿勢がおろそかになりがちだからです。)

【2年生について】
一部の生徒さんについてはこちらが感心するほど熱心に勉強に取り組んでおり、休校期間中も何の心配いらないという生徒さんもいらっしゃいます。
ただし、2年生のこの時期は少しでも早く範囲を終わらせるということが第一目標です。未習の単元に関してはご自身一人では非効率になり、間違えやすいポイントなども気付かないままの学習に陥りがちです。
また、そもそも当塾の授業では自分一人でできる限りの勉強をすることを前提とした上で、それでも「自分一人ではここまで考えを深めることはできない」と思えることを授業内で話しています。
対面授業を受けても得るものがないと思っている人はいないはずです。

【3年生について】
高校での授業がなく、塾の授業を増やさなくても「まだまだ十分でない」と思うところが山ほどあるはずです。当初から一日中勉強する習慣がある生徒にとって塾の授業時間を増やすことが必ずしもプラスに働くわけではありません。塾では通常通り各科目1週間当たり2時間の授業を実施することが最適と考えます。「自分に何が足りないか」を自分の頭で考え、実行してくれるものと信じています。

対面授業を実施することについてはもちろん賛否あるかとは思いますが、オンライン授業という選択をすれば学習効果の面でマイナスが生じることは確実です。一方、この期間を「利用」し、他の同級生が受けていない授業を受けることでこの事態をプラスの局面に変えることも可能です。

人生には「守り」の選択だけでなく、「攻め」の選択があっていいと思います。
学校が「攻め」の選択を採れないことは当然です(そもそも、一日中何百人もの生徒が集まる学校と1日数時間の授業のみを行う塾では環境が異なります)。ですが、当塾のような私一人が矢面に立てば済む塾は「攻め」の選択肢を残していいと思います。ご心配な方は映像での授業を受講することも可能ですし、塾を辞めるという選択をすることもできます。

少なくとも現状では「オンライン授業による学習面の遅れが心配」という方に最適な選択が残されていないため当塾では対面授業を継続という選択を採ります。

小野塾　塾長　小野樹